老化と幸福感
今考えれば、老化のはじまりは膝に水が溜まった時だった気がする。
病院は何件か行った。ヒアルロン酸注射も言われるままに通ったが、痛みは引かなかった。これから死ぬまでずーと膝が痛いのかと思ったら凹んだ。
ところがあれこれ探してやってる間に痛みがなくなった。あれで気が楽になった。あの後、更年期になってあちこちガタがきたけれど、その度になんとか軽くする術を探してやり過ごしている。
最初の膝で老化なんだ、自分も年を取ったんだと解ったのと、老化しても痛みを軽くする方法はきっとあると解ったせいか、凹むことが無くなった。
去年の手術の時は痛みと嘔吐があって退院後もめまいがしたり体調が回復するのに少し時間がかかった。ジジはババがいなくちゃ話にならんと言って、家事をかなりやってくれて甘やかすだけ甘やかしてくれた。
老化すると悲しい事ばかりと思ってたけど、幸せだなと感じる事が増えたのが不思議だ。若い頃は自分で出来るというのが嬉しかった。今はまだ出来るも嬉しいけど、助けて貰えるっていうのもあったかく嬉しく感じてる。
幸福な事と幸福感は違うって何かで読んだことがある。この気持ちは幸福なのか幸福感なのか解らないけど、ずっと続くといいな。