バランタイン
ほんの一時期、ショットバーに通っていたことがある。
いろんな種類のお酒やカクテルを目にするのが楽しかった。私自身はお酒は弱いし、飲まなくても全然平気な人で、もう30年以上お酒を飲んでいないのだから、本当に知らない世界をのぞくのが楽しかったとしかいいようがない。
そのバーに通っている頃、ふっと思い出した歌があった。
「バランタインの日々」甲斐バンドの曲。
ふっと思い出したそのお酒を注文してみた。
「何年物にいたしましょう」
「よくわかんないから、一番古いのをお願いします」
お酒は古ければ古いほど、熟成していて美味しいんじゃないかと思ってそう言った。が、そのお酒は私の好みじゃなかった。お酒はとてもいいお酒なんだそうな。ただお酒がわかってない私には猫に小判だった。
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ずっと憧れていた、いつか大人になったら飲もうと思っていたお酒が、まるっきり好みじゃなかったなんて、すごくがっかりした。よく考えたらお肉が苦手な時点で、私の味覚がいいはずがない。皆が美味しいというものを美味しいと感じられない時点で、私の味覚はずれているのかも。そう考えても、当時はやっぱりちょっと悔しかったな。