会社のパソコンを初期化しちゃったせいで
使わなくなったノートパソコンを処分するために初期化していて、はじめてパソコンを初期化した時の事を思い出した。
資格を取ってはじめて働いた会社で、会社のパソコンを初期化しちゃったのよね。
MS-DOSだった。フロッピーは5インチで大きくぺらぺらしたものだった。そのフロッピーを初期化しようとしてハードディスクを初期化。頭真っ白。しばらく何が起きたのか理解できんかったもんね。どうしよう。自分の手には負えない。大事なデータが入ってたら、あー、首ですめばいいけど、あー、やっちまった。慌てて担当の方の元へ走り、頭を下げて報告した。すげー笑われた。
「ほとんどデータは入ってないし、後で元に戻しておくから気にしないで」
ほっとした。ほっとしたものの、それ以降会社のパソコンを触るのが怖くなった。データが入っていたらどうなったんだろう。これじゃまずい。自腹を切ってパソコンを買った。当時の私にはわりと大きな金額だった。
はじめて買ったのはWindows95。カタカタ音がしてちょっと何か入れるとフリーズして動かなくなった。本を買ってきてにらめっこしながら、初期化してパーティーションを分割したり、DOSに入ってみたり1人でこちょこちょやってた。そのうち98にアップデートしてそれも使えなくなって、新しいパソコンを買ってメモリを増設したりして、そのうち自作でパソコンを組みはじめた。
自作のパーツを買いに行ったら、私が質問してるのに店員さんが夫に向かって返事をして、夫が「俺が買うんじゃないんで」と言ってるのに、最後まで私とは話さない店員さんがいて笑った。おばさんと話すと何か困ることでもあるんかよ。
逆の店員さんもいた。本人も自作で組んでるらしく相談に乗ってくれてすごく助かった、次に行ったら店から姿が消えてた。他の店員さんに質問しても、パーツは解りませんとか言われてすごく残念だった。
仕事の為とか言ってたのに、全然役に立たなくて趣味になっちゃってるなーとか思っていたら、メモリ増設できる?あれ出来る?これ出来る?って頼まれて、一応なんとかってやってたらフリーでやらない?ってお誘いを受けた。役に立たない事なんてなんだなと思った。フリーで仕事をするのは大変だったけど楽しかった。締め切りが近くて睡眠けずってると、数時間寝ろ。起こしてあげるからと夫が助けたくれて、有難くて嬉しかったな。
全てはあの初期化から始まったのよね。二度とやりたくないけど。