内田春菊
彼女は漫画家なのだそうな。残念ながら漫画の方は読んでない。
最初に読んだ本が「ファザーファッカー」だった。
内田さんの自伝的長編小説という事になっているらしい。実際、あった事なのか脚色しているのかはわからない。というかどうでもいい。びっくりしたのはあれだけの事があっても、文章から感じるのは率直で素直な強さ。絵心が自分を救ったみたいな事が書かれていたけれど、もしなかったとしてもあまり変わらない気がする。性格なんだろうな。
それから3冊ほど読んだ。いろんな人の話が書かれていて、人間って癖がある人の方がはたから見てる分には面白いのよねと思った「うーんとセラビー知恵熱エッセイ」

うーんとセラピー (本当にあった笑える話) - 内田春菊
私が踏み入ったことのない、今後も踏み入る機会はなさそうな界隈の話が面白かった「もんもんシティー」

もんもんシティー (文春文庫) - 内田 春菊
身勝手な男たちの無神経なセクハラや暴言に襲われた春菊さんのエッセイ、「やられ女の言い分」

やられ女の言い分 (文春文庫) - 内田 春菊
きっと春菊さんは女らしくしなやかに強いのだと思う。だからあてられる、理不尽な目にもあう。漫画を読んでないのでわからない部分もあったけど楽しく読めた。
表現できる人は、それが本だろうと漫画だろうと関係ないのだなと思う。時々、ふっと彼女の本が読みたくなる。あの率直さや周りを緊張させない柔らかな雰囲気が好きだな。