知人の訃報と一期一会

 知り合いが亡くなったという葉書が来た。

メールを下さい、電話を下さいと時々連絡をしてくる方のご家族で、顔を数度見かけたぐらいの方。50歳過ぎで亡くなられたそうな。

関係がこじれていなければ、お悔やみの1つもと思っただろうけど、もう何年も会ってないし返事もしていない。少し悩んだ。お悔やみだけでもした方がいいだろうか。そうすれば関係復活を言ってこられる気がした。

考えた末に何もしない事にした。もう何年も前に縁は切れている。連絡を返さなくなったのは、私が困るのでやめてくれないかという事を、わかったと言った後に繰り返されたから。多分、覚えてないんだろうと思う。激怒でもすれば覚えてるかもしれないが、激怒するのは私が疲れる。

昔、「付き合わないなら仲間に入れてあげないよ。一期一会って知ってる?周りにいる人は大事にしないといけないんだよ」と言われたことがある。その時、ちょっと違和感があって調べた事がある。

もともと茶道の心得だったそうで、生涯に一度きりの機会という風に書かれていた。付き合える時はこれが最後と思って気持ちよく付き合うということなのだそうな。なら、「仲間に入れてあげないよ」という言葉が最後になるなら、ちょっと感じが違う気がするなと思った。

還暦を過ぎたせいか、これが最後って思う機会が増えてる気がする。人を傷つけたいとは思わないけど、我慢して付き合いたいとも思えない。お願いしてだめならそっと引き下がる。それでいいかなと思う。

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