入院した部屋
今回、一か月ほど入院して思った。
私は大部屋が好きだなと。
最初に部屋に入った時は、「暗すぎね?」と思った。窓は西側に面していて、私のベッドは通路側で西日すら当たらない。ホテルに泊まりに来たわけじゃなし、私は病気を治しに来たんだから暗くてもいいかと思いなおした。問題はマットレス。腰が痛くて眠れないとかじゃなきゃ文句は言えないなと思った。暗すぎて本は読めなかったけど。
ところが何にでも都合のいい部分は見つかるもんで、この部屋はトイレの隣だった。術後、しばらくは紙おむつをするぐらい、トイレとお友達になった私はこれがかなり有難かった。
十二指腸粘膜下腫瘍、手術部屋は大部屋という話で4人部屋だった。私の向かいのベッドの方は1週間ほどで退院していった。隣の方もそうだった。それから他の3つのベッドに人が入ってきた。退院した人たちは、夜中に(手術が)怖いとよくつぶやいていた。後から入ってきた人たちは、入院期間が長くなると思われてる人達で、「仕方がないもんなー」という感じだった。
その入院期間が長い人達が入ってきてから、部屋の感じが変わった。それは長いというより、患者さん達の性格によるものが大きいとは思う。仲良くなって話に花が咲くようになった。その分、ちょっとしたトラブルもあったりした。世の中は戦争で大変だというけれど、小さな病室でもトラブルが起こるんだから、人ってそうそう平和になんかならないよなーと思ったりした。でもトラブルのおかげでより仲良くなった部分もあって、皆が怖がって大人しくしてればいいってもんでもなさそう。
私は人間関係を上手くやれるタイプじゃないと思う。どちらかというと最初は周りを見ているだけのタイプ。自分から声をかけて仲良くなっていく人を見るとすごいなーと思う。思うが、自分がそうなりたいか?というとそうでもない。多分、私はゆっくり親しくなるタイプなんだろうと思う。
声をかけて貰って親しくなった人たちと話すのも楽しかったけど、よく顔を合わす機会があって、最初は会釈、そのうち挨拶になって、少し世間話になっていった人たちと話すのも楽しかった。ゆっくりとお互いの距離感を大事にしながら親しくなっていく感覚が好きだった。
個室はお値段の事もあるけれど、ナースコールに手が届かない所で倒れたりしたらと思うと、大部屋の方がいいなと思う。隣の方がふらついた時、体を支えたりナースコールしたりした。あれを見ると、やっぱり眠りを妨げられても、大部屋、出来れば4人ぐらいの部屋がいいな。