ずっと不思議だったこと

 ずっと不思議だったことがあった。

夫は何故私と一緒にいてくれるんだろう。私から見ると夫は私より体力があり腕力があり家事の能力もあり記憶力もいい。頭の回転も夫の方がいいし車の運転も上手い。一人でやっていけるじゃないか。

フリーで仕事していた頃、締め切りに追われて眠れない私に、「1時間だけ寝な。1時間したら起こしてあげるから」と言うぐらいに優しい。そんな優しい夫に感謝はしてたが、昔は激しい喧嘩もした。別れ話も出たほど。

今回の体調悪化、夫は心配してくれて病院に付き添い夕飯を作ってくれ、甘やかすだけ甘やかしてくれた。弱った時ほどしみる。

なんか足ひっぱってばかりな気がする。ごめんよ。何の役にも立ってないお荷物な気がしてきたと言ったら、夫が言った。「おるだけでええねん。俺が無茶せーへんように、お婆がブレーキになってくれてるねん。おらんかったら、何しとったかわからんよ」

そういう考えもあるのか。

洋服を繕ったりご飯を作るのに昔は嫁を探したという。今はコンビニもコインランドリーも弁当屋も温泉もある。女の世話はいらんやろと思ってた。でも夫がいるからがんばれると私が思うのと同じに、夫は私がいるから無茶はできんと自分と私の暮らしを守ってきたのかもしれないな。

ジジ、かわええな。頭から塩振ってかぶりつきたいわって言ったら、変態だー笑われた。

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