我が儘なおじさん達と看護師さん
たまたまおじさん達だったんだろう。ジジはやらないから。
大腸検査をしてきた。
腫瘍マーカーが基準値超えてたので胃カメラと大腸カメラはじめてだった。病院で水みたいな下剤?を1リットル以上飲まなくちゃならない。なんとなく飲みにくい。好きな飲み物じゃないから仕方ないね。水を間に挟みながらちょこちょこ飲んでいく。
すると、「これは飲めない」と看護師さんがいるところでもめているおじさん、あれは嫌だこれは嫌だと駄々をこねている。何しに来たんだよーと内心突っ込みつつ暇なのでついそのおじさんに注意が行く。それじゃ錠剤も使いましょうかと言いつつ、紙コップに水みたいな下剤を注ぐ看護師。飲みたくないと言ってるのになーとぼやきながら、その薬で錠剤を飲むおじさん。しばらくして看護師さんが、飲み終わったんですね。それじゃーと言って、水みたいな下剤をもう1杯持ってきた。ぶつぶつ言うおじさんを見事にかわしつつ、何とかしようというプロのお仕事が頼もしい。
そうかと思いきや、もう少し待っててねーと言われてるのに、姉ちゃんどうしたらええねんと呼び止めるおじさん。キャバクラじゃないんだから、どんだけ気が短いねんと、これまた内心突っ込み。おじさんたちのおかげで大腸カメラの不安からは目を反らせた。
駄々をこねていたのはおじさんばかり。しちゃいけませんをやってるのもおじさんばかり。若いお兄さんは看護師さんの空気を読んで声をかけてた。お姉さんは言われた通りにして大人しく、おばあさんは耳が遠いのかちょっと声が大きいけど、準備が出来たらテレビに集中。私はひたすら飲みにくい下剤と格闘。
誰かに迷惑をかけないようにしていれば、人とのつながりは出来にくい。我が儘をいうおじさん達は構ってもらえる。仕事中の看護師さんたちの手を煩わせるのは違うとは思うけど。
年を取ると我慢が効かなくなるらしい。心当たりがないわけでもない。表には出さないけど、昔のような心の落ち着きが減っている気がする。気を付けなければ。そして誰かの手を煩わせる時は、お互い笑えるように出来たらいいな。