忘れられない本11冊

 わりと読んだ本は覚えている方だと思うけど、今でも思い出すと胸がきゅんとする本がある。10冊ぐらいにまとめてみようと思ったのだけど11冊になっちゃった。

シェルビー・ヤストロウ/高額慰謝料

謎を解く鍵がダウン症になる仕組みにあって、それをミステリーに組み込んだのがインパクトがあった。しかもそれを愛や信頼にからめてきて、ただのトリックにしなかったのもよかった。

シェルビー・ヤストロウ/遺言執行
老人の遺産が莫大で、周囲の人はそのお金を貰おうとする。遺言執行を依頼された弁護士は、老人の身内を探す為、彼の事を調べる。そこには切なく悲しく物語があった。思い出すだけで胸がつまる。

ニッキ・フレンチ/優しく殺して
本として読んでる分には忘れられない恋の話なんだけど、実際に起こったら怖いで済まない話だったりする。天国と地獄が同時にやってきて強烈。

ヴァル・マクダーミド/壁に書かれた預言 
愛、悲しみ、裏切り、恨み、異性愛、同性愛、あらゆる感情が詰まってる。マクダーミドの本の中では一番好きかも。

小川洋子/薬指の標本
映画より本の方が好き。他人から攻撃を仕掛けられる怖さとは違う、自らはまっていく怖さ。こういうのは人の複雑さが出て好き。

グレッグ・アイルズ/神の狩人
映画みたいだなと思っていたら、この作家の他の本が映画化された。ネットで獲物を見つける天才殺人鬼、彼の狙い、手口、相手は手ごわい、それを暴いていく過程がドキドキした。

京極夏彦/鉄鼠の檻
京極さんの本は面白い。その中で鉄鼠が忘れられないのは、犯人の動悸が胸を締め付けたから。何十年も欲したのに手に入らない。その年月を思うと切なすぎる。

グロリア・マーフィー/記憶を消した少女 
最初は優しいと思っていた男性に、気が付いた時には束縛されている。しかも逃れる術がない。自分だったらどうするだろうと思いながら読んだ。

グロリア・マーフィー/悪魔の声は優しく
DVで離婚して刑務所に入れられたのに、予定より早く出所してきた元夫によって悪夢が再び。イケメンで口の上手い元夫は周囲を味方にしていく。金銭的にも精神的にも追い込まれていくのが胸にくる。

スコット・トゥロー/立証責任
出張から帰ってきたら妻が自殺していた。家族は理由を知っているのに教えてくれない。自分だけが知らされない。そういうのはいろんな感情が出てきてついつい本を置けなくなった。

ウィリアム・J・コフリン/逆転敗訴
法廷経験のない弁護士と銀行家の若くて美しい妻、亡くなった銀行家は妻に仕事の事を全て教えていた。だが、相手は敏腕弁護士と実子、弁護士と若い妻が奮闘する過程に勇気を貰ったな。